額縁メーカー「アルナ」とワイヤー金具メーカー「荒川技研工業」の共催による、3名の作家との展覧会「WIRE-FRAME」展をDESIGNART TOKYO 2021期間中に表参道で開催します。
「アルナ」と「荒川技研工業」はともにインテリアの中の一素材を提供する会社として製品開発をしてきました。2021年6月、両社の取り組みによりアルミフレーム「DUO」が完成。ピクチャーフレームから垂直に吊ることができ、また両面使うことのできる額縁として、高く評価をいただいています。
「額」を規定することにより、それぞれの作家がこれまでとは違うアプローチで作品や展示をいたします。
本展覧会で「DUO」から発想した作品たちをぜひご覧ください。
アルナの額縁『DUO』の特徴
・シンプルで「フラット」な面と、帯状の装飾の入った「ライン」の面の両面が使える額縁です。
・壁面やピクチャーレールに展示するときに問題となる、斜めに「おじぎ」する状態がDUOではおきないように設計しています。
・ワイヤーの留め具には荒川技研工業製「BS-30B」を使用。確実、スムーズに額の位置を決めることができます。
DUOの詳細はこちら
参加クリエイター
1.野老 朝雄(美術家)
1969 年東京生まれ。幼少時より建築を学び、江頭慎に師事。2001 年9 月11 日より「繋げる事」をテーマに紋様の制作を始め、美術、建築、デザインなどの境界領域で活動を続ける。単純な幾何学原理に基づいて定規やコンパスで再現可能な紋と紋様の制作や、同様の原理を応用した立体物の設計/制作も行なっている。2016 年より東京大学工学部非常勤講師、2017年より東京大学教養学部非常勤講師を務める。
2.長岡 勉(建築家・デザイナー/株式会社POINT 代表取締役)
1970 年東京生まれ。慶應大学SFC 政策メディア研究科修了。山下設計で活動後、POINT を設立。建築・インテリアの設計業務の他に、クリエイターのためのシェアオフィス<co-lab>の設立に参加する等の活動を行う。2020 年4 月からVUILD のメンバーとしても活動。現在、慶應義塾大学・武蔵野美術大学非常勤講師。主な受賞歴に、東京建築士会住宅建築賞入賞(ジュッカイエ)、JCD デザインアワード2012金賞(夢尋蔵)、JCD デザインアワード 2013 金賞(アポロ)、JCD デザインアワード2016 金賞・長谷川演賞(夜咄Sahan)、JCD デザインアワード2018 銀賞(知識の蜂の巣)
3.四方 謙一(美術家)
1983 年京都生まれ、04 年より野老朝雄氏に師事、07 年 早稲田大学芸術学校建築設計科卒業。幾何学や素材の特性で構成されるパターンに周囲の環境を取込み、彫刻や写真などを制作している。主な作品・展覧会に、2021 年「Gravity- この地を見つめる-」奥能登国際芸術祭2020+、「Collected sight dancing on the site」中之
条ビエンナーレ2021、2020 年「Flowing time reflecting on the river」RAYARDMIYASHITA PARK、2019 年「Collecting view in the well」第28 回UBEビエンナーレ、2018 年「GLOWING GROWING GROUND」大阪国際空港、など。
株式会社アルナについて
アルミ製の額を中心に油彩、デッサン、ポスターからユニフォーム、バット、レコードなどの特注額まで、生活を彩る様々な「額」を提案しています。国内外の自社工場/協力工場を活用し、1 枚から大量生産までニーズにあわせた生産体制を築いています。2017 年より、三星安澄をデザインディレクターに迎え、プレミアムアルミ額シリーズ「ALUMIUM」を発表。国内外の賞を受賞しています。
https://aluna.co.jp/
荒川技研工業株式会社について
工学博士・荒川秀夫が「ないものを創る」を理念に会社を立ち上げ、1975年に世界に先駆けてワイヤー金具の調整機構「ARAKAWA GRIP」を開発しました。誰でも簡単に安全に展示物を吊るすことができ、世界中の美術館や店舗で使用されています。2017年秋に建築家・田邊曜が設計をした本社・表参道ショールーム「TIERS」をオープン。併設のTIERS GALLERYをクリエイターの発表・交流の場として提供しています。
https://www.arakawagrip.co.jp/