名前のない建物展

EXHIBITION

名前のない建物展

会期:3月3日(金)~6(月)
時間:10:00 – 18:00※最終日は正午まで

主催 KAORU KITAMOTO(建築芸術家)

“対話”から生まれる建物とは・・・

新しい視点で「建物」の在り方・設計に挑んだ初の
建築企画展を開催します。

プロフィール
北本 薫(きたもと・かおる)
建築芸術家
Instagram , Twitter

1981年生まれ。ゼロ歳のころからレゴ®に興味を示し、独自の空間を立体的に作り上げることを始める。最小限のピースで最小スペースの家を作るための思考と実践を繰り返す幼少時代を過ごす。

やがてレゴ®とミッフィーからモンドリアン、デ・ステイル、バウハウスを知り、ル・コルビュジエとミース・ファン=デル・ローエに惹かれていく。実物を体験することを信条とし、10代以降、パリ・ペルージャへの長期滞在も含めて、世界中の歴史的建築物を見る旅を続けている。

大学卒業後は出版社に勤め、言葉や物語を作る仕事に携わる。物語のために、特にルネサンス期前後の西欧建築や都市計画を調査。建築家としてのレオナルド・ダ・ヴィンチやミケランジェロの活動を知る。彼らの活動は単に建築にとどまらない、原理的芸術としての建築であり、後のル・コルビュジエとミース・ファン=デル・ローエに通じる視野と変革のように感じて衝撃を受け、その後の北本の活動に影響を与える。

建築は人の行動だけでなく、感情も含めた体験を設計する。北本は、多様なニーズが連続しながら併存できる空間を、人と自然の両側面から因数分解的に解くアプローチを選択する。それは人が自由に自分色に塗っていける余白のある空間でもある。自分の生きたいように生き、死を迎える時までその人の理想が尊重されるよう、建物も社会インフラも寄り添うべきだと考える。

北本が建築家として目指す道は「生きやすさ」を起点に始まる。建築と人生の半ばで再会した。編集者として世界を見てきたからこその視野で、新たなビジョン、希望を提案する存在を目指す。それゆえ、建築を芸術として創作する建築芸術家と名乗る。

建築は人と地球を守る存在となるべきだ。

ペストを超えてルネサンスが再興したように、戦後に近代建築が生まれたように、北本の生み出すものは、コロナ禍を超えて戦後100年目の地球を目指す、新たな世界の均整図を描く挑戦である。