4D DRAWING

EXHIBITION

4D DRAWING

会期 2021年6月23日(水)〜6月30日(水)
時間 11:00 ~19:00(期間中無休・入場無料)
会場  TIERS GALLERY
主催  深地宏昌+堂園翔矢

TIERS GALLERY(渋谷区神宮前 荒川技研工業本社3F)にて、深地宏昌と堂園翔矢による、コラボレーション展示「4D DRAWING」を開催いたします。

本展示では、堂園が開発した「4Dデザインツール」を用いてデジタル上で形成した4 次元オブジェクトを深地の「Plotter Drawing」でリアル(3 次元)の世界に描いた作品群とその制作プロセスを展示。相互の専門領域を横断した表現コラボレーションに挑戦します。

私たちが存在する3次元の世界に、もう一つ座標軸を加えることで、幾何学的に定義される4次元空間。その4次元空間の秩序下で制御されたオブジェクトは、3次元空間では見られない「特異なグラフィック」へと変化します。その空想上のオブジェクトをリアルの世界に描いた時、次元の境界に生まれるひずみはこれまでにない質感を作り出します。展示期間中は、制作プロセスを見ることができる、ライブドローイングも実施。次元を行き来して描くことで顕れる“未知なる美しさ” をぜひ会場にてご体感ください。



深地 宏昌 (ふかじ・ひろまさ)
デザイナー、アーティスト。1990年生まれ。京都工芸繊維大学大学院デザイン科学専攻修了。
プロッター(ベクターデータを変換・出力する機器)を用いてデジタルとリアルの境界に生じる偶発的表現
を創り出す手法「Plotter Drawing(プロッタードローイング)」を軸に、物質的な強さと重さを有した独特なグラフィックを数多く展開している。
The One Show、CANNES LIONS、NY ADC Awards、D&AD Awardsなど受賞多数。
https://www.hiromasa-fukaji.com

Plotter Drawing (プロッタードローイング)とは
プロッター(ベクターデータを変換・出力する機器)でデジタルデータを物理的な動きに変換し、鉛筆、ボールペン、筆ペン等のアナログな筆材でドローイングをおこなう技法。デジタルでしか実現しえない緻密な線情報が、筆材によって物理的に描かれると、摩擦や重力、湿度や気圧などの物理的要因が作用して滲みや擦れなどの「偶発的表現」が生まれる。PlotterDrawingは、そのようなデジタルとリアルの境界に生じる偶発的表現を意図的に創り出す表現手法である。



堂園 翔矢 (どうぞの・しょうや)
コンピュテーショナルデザイナー ・プログラマー。1988年生まれ。2012年東京造形大学デザイン学科、2014年情報科学芸術大学院大学[IAMAS] 修了。2016年よりQosmo(コズモ)に所属。データとアルゴリズムを用いたコンピュテーショナルデザインを軸に領域横断的な制作やコラボレーションを展開。
Prix Ars Electronica、文化庁メディア芸術祭、The One Showなど受賞多数。
https://shoyadozono.com/

4D(4次元)デザインツールの開発
本展示における「4D(4 次元)」の定義は、x 軸・y 軸・z 軸から成る3 次元空間に対して、もう一つの軸(w軸)を加えた「4次元ユークリッド空間」のことである。4 次元ユークリッド空間上にあるオブジェクトはそのままでは見ることはできないが、3 次元空間に投影することで可視化することができる。本展示では4 次元空間上にあるオブジェクトの軌跡を可視化し、ベクターデータに変換することができるオリジナルのデザインツールを開発。あらゆる形状のオブジェクトを4 次元空間上で動かすことを可能にした


開発したオリジナルデザインツールのUI。
4 次元空間における「位置」「線数」「角度」などの数値をパラメトリックに変化させ、オブジェクトを可視化。