真壁さんが70年代から始めたアーバン・フロッタージュは、都市に肉迫して、都市の痕跡を写し取る。フロッタージュに写し取られたその白い闇に気づいたのは多木浩二だった。当時の真壁さんや、遺留品研究所は、時代の空気を吸い取り、のっぺりとすべすべしたモダニズムの質感に抵抗し、目で見ていても気付いていない都市の生々しさと欲望を私達に突きつけた。
だから、いまわたし達が消えゆく街の記録をしなければと動き始めたモチベーションとは、そのスタートは異なる。けれど時代の痕跡を残すという意味ではこれ以上ない手法ではないか。そんなことを真壁さんと話し、もうすぐ取り壊しになる中野住宅にて、アーバン・フロッタージュをすることになった。
この展覧会は2018年6月24日に中野住宅で行われた「アーバン・フロッタージュ・ワークショップ」による消えゆく街の記録と記憶の報告である。(展覧会の文章より)
だから、いまわたし達が消えゆく街の記録をしなければと動き始めたモチベーションとは、そのスタートは異なる。けれど時代の痕跡を残すという意味ではこれ以上ない手法ではないか。そんなことを真壁さんと話し、もうすぐ取り壊しになる中野住宅にて、アーバン・フロッタージュをすることになった。
この展覧会は2018年6月24日に中野住宅で行われた「アーバン・フロッタージュ・ワークショップ」による消えゆく街の記録と記憶の報告である。(展覧会の文章より)