消えゆく街の記録「アーバン・フロッタージュ 中野住宅」

EXHIBITION

消えゆく街の記録「アーバン・フロッタージュ 中野住宅」

会期:2018年8月1日(水)-8月5日(日)
時間:11:00〜17:00

オープニングレセプション:7月31日(火) 17:00~19:00
主催:東京工業大学 塩崎研究室・現代民話採集部
協賛:荒川技研工業株式会社
講師:真壁智治(M・T・VISIONS主宰)
協力:中野住宅管理組合・東京都住宅供給公社JKK

真壁さんが70年代から始めたアーバン・フロッタージュは、都市に肉迫して、都市の痕跡を写し取る。フロッタージュに写し取られたその白い闇に気づいたのは多木浩二だった。当時の真壁さんや、遺留品研究所は、時代の空気を吸い取り、のっぺりとすべすべしたモダニズムの質感に抵抗し、目で見ていても気付いていない都市の生々しさと欲望を私達に突きつけた。

だから、いまわたし達が消えゆく街の記録をしなければと動き始めたモチベーションとは、そのスタートは異なる。けれど時代の痕跡を残すという意味ではこれ以上ない手法ではないか。そんなことを真壁さんと話し、もうすぐ取り壊しになる中野住宅にて、アーバン・フロッタージュをすることになった。

この展覧会は2018年6月24日に中野住宅で行われた「アーバン・フロッタージュ・ワークショップ」による消えゆく街の記録と記憶の報告である。(展覧会の文章より)