
ワイヤーシステムの新たな手法を切り開く
私が荒川技研工業と出会って、早いものでもう20年近く経ちます。このブースをデザインしたのは、2004年に東京ビッグサイトで開催された店舗総合見本市「JAPAN SHOP」でした。当時の記憶を思い返すと、技術的に大変優れた機能を持つARAKAWA GRIPのワイヤーシステムをもっと多様な用途に展開していくことを目的とした展示会でした。ですから、ブースの空間デザインは、デザインマテリアルとして新たな魅力を発信していくことを目指すデザインとしました。〈文/近藤康夫〉