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継承と革新

波戸場承龍 / 波戸場耀鳳

継承と革新 – 波戸場 承龍 / 波戸場 耀鳳
(提供/荒川技研工業)
継承と革新 – 波戸場 承龍 / 波戸場 耀鳳
(提供/Kyogen)

継承と革新

日本に古くから伝わる「家紋」を描く職人・紋章上繪師である波戸場承龍と波戸場耀鳳が、荒川技研工業が新たに提案する最も小さなグリッパーを駆使した作品を発表した。
「USARA」は、屋久島地杉を2081個の球体に加工し、615本のワイヤーで吊るしたインスタレーションである。宙に浮かんでいるようにも感じさせるその不思議なシルエットは、正面からは「梅」に、側面からは「桜」に見えると言う仕掛けだ。波戸場承龍のオリジナルアート作品で、デザインから設計、組み立てまでを自身で手掛けている。
家紋が持つデザイン性と荒川技研工業のテクノロジーを融合させることで、アートとして、またプロダクトとしても、新たな境地を提案した。〈文/京源〉

波戸場 承龍

波戸場 承龍

京源

京源三代目 紋章上繪師。着物に家紋を手で描き入れる紋章上繪師としての技術を継承する一方、家紋の魅力を新しい形で表現したいという想いで、2007年より家紋のアート作品を制作。紋章上繪師ならではの「紋曼荼羅® MON-MANDALA」というオリジナル技法を生み出す。家紋やロゴデザインの域を超えて、森羅万象を描き出す職人兼デザイナーとして、あらゆる分野のデザインに挑戦し続けている。

https://www.kyogen-kamon.com/

波戸場 耀鳳

波戸場 耀鳳

京源

紋章上繪師。2010年より工房「誂処 京源」の立ち上げを機に家紋とデジタル技術を掛け合わせた多種多様なビジネスモデルを三代目の承龍と共に構築。デザインの宝庫である家紋が常に身近にある環境で育ち、8歳から始めた書道で培われたバランス感覚で、シンプルでミニマルなデザインを行う。父 承龍とともに、家紋の魅力を国内外に発信している。

https://www.kyogen-kamon.com/

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