
作品にふさわしい表情を生む
「gallery 一畳十間」は、古民家を改修した小大建築設計事務所の東京オフィスに併設された、畳敷きの展示空間である。
畳のほか、珪藻土や古材などの自然素材も用いて、日本の衣・食・住の美しさについて発信すると共に、日本の「美しい」を探求するための空間としている。展示空間も兼ねる床の間には、多様な展示方法に対応できるよう、ピクチャーレールと間接照明が仕込まれた。また、作品ごとにふさわしい高さで展示演出をするため、上下方向への自由な調整を可能にするワイヤーシステムが採用されている。 〈文/小嶋伸也・小嶋綾香〉