
全長7mに渡る木製額縁を二つの金物のみで吊る美しさ
店舗総合見本市「JAPAN SHOP 2017」で、荒川技研工業のブースをデザインした。今回、ARAKAWA GRIPの中でも150 ㎏を吊るすことのできる、超重量タイプのピクチャーレール・吊り金物を利用したブースデザインが求められた。そこで、国内外の美術館で数多く採用される吊り金具・ピクチャーレールである点を踏まえ、展示ブースを美術展示空間の一つと見立て、全長7mにおよぶ巨大な木製額縁を製作。それを両端2点のみで吊るすデザインを考えた。額縁は、厚さ18 ㎜の合板をくり抜き、それを3枚圧着貼りとすることで四隅に接合部を持たない剛接フィーレンデール架構とし、スパンをたわみや歪みなく2本の吊り金物で支持させている。〈 文/麻生征太郎、園田慎二〉