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木製ハンガーのパーツが生む柔らかな表情のスクリーン

山﨑健太郎

木製ハンガーのパーツが生む柔らかな表情のスクリーン – 山﨑 健太郎
(撮影/CPK GALLERY)
木製ハンガーのパーツが生む柔らかな表情のスクリーン – 山﨑 健太郎
(撮影/CPK GALLERY)

木製ハンガーのパーツが生む柔らかな表情のスクリーン

東京・浅草橋にある「CPK GALLERY」は、ハンガーや什器の制作・販売を手掛ける日本コパックがファッション・デザインを多角的に発信する場所として、計画されました。ギャラリーなので、フレキシブルかつニュートラルであることが基本となりますが、クライアントの理念である「ものづくりへの熱意」を空間のシンボルとして表現することが重要だと捉えました。
ある日の打ち合わせで日本コパックの中国工場にある木製ハンガーを目にした際、何種類かあるパーツを組み合わせ、「CPKGALLERY」らしいスクリーンをつくれないかと考えました。しかも自社製品なので、破格の値段で。スクリーンは高さ3mを超える上、無垢の木ですから、それなりの荷重にもなります。しかし、採用したグリップによって、まるで木が編み込まれたかのような柔らかいスクリーンが実現できました。〈 文/山﨑健太郎〉

山﨑健太郎

山﨑健太郎

山﨑健太郎デザインワークショップ

建築家。山﨑健太郎デザインワークショップ代表取締役。工学院大学、東京理科大学、法政大学、早稲田大学非常勤講師。グッドデザイン賞審査委員。

https://ykdw.org/

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