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意図した箇所に木球を設置しイメージした現象を生み出す

清水慶太

意図した箇所に木球を設置しイメージした現象を生み出す – 清水 慶太

「Ball Curtain」は、直径40㎜の木球399個と50 ㎜の木球500個による2層のレイヤーが重なった、カーテン状のオブジェ。印刷技術におけるカラーハーフトーンが生み出すさまざまな効果にヒントを得て、網点を立体化することから始まり、空間を構成する要素の一つとして表現を図った実験的な作品である。
ワイヤーでつながれた木球同士の間隔は、木球内に仕込まれたグリップによって計画通りに調節されている。ぞれぞれのレイヤーを構成する木球の直径、数量、間隔、色が異なるため、移動しながら見るとモアレ現象が起き、原動機はないのに動きを感じさせる。〈文/清水慶太〉

清水慶太

清水慶太

クリエイティブノルム

1974年、東京都生まれ。幼少期をアメリカで過ごす。
1998年、東京藝術大学美術学部デザイン科を卒業。
2000年、同大学大学院美術研究科修士課程を修了。
2003年~2006年、ミラノを拠点に活動。

https://www.keitashimizu.com/

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