
偏在するワイヤーシステムが 空間をつくり出す
荒川技研工業が2023年9月5日に50周年を迎えたことを記念して、本社3階の「TIERS GALLERY」で空間デザイナー・吉添裕人氏によるインスタレーション「ubique」が発表された。コンセプトは、「遍在」。ワイヤーシステム「ARAKAWA GRIP」の機能美と佇まいそのものにフォーカスした空間が構築された。
会期中には、吉添氏と、同展のグラフィックを担った前島淳也氏、ディレクションを手掛けた秋山かおり氏、荒川技研工業代表の荒川創氏によるトークイベントを開催。「遍在を見つめる」をテーマに、話の内容は多岐に及び、ものづくりの真髄が見えてきた。ここでは、その内容の一部を紹介する。