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メーカーの視点を介して表現の領域を広げる面白さ

三星安澄

メーカーの視点を介して表現の領域を広げる面白さ – 三星 安澄
(写真撮影/Ryoukan Abe)
メーカーの視点を介して表現の領域を広げる面白さ – 三星 安澄
(写真撮影/Ryoukan Abe)

メーカーの視点を介して表現の領域を広げる面白さ

2021年に私がデザインしたアルミ製額縁「DUO」で、ワイヤーシステム「BS-30B」を使用している。「DUO」はピクチャーレールから垂直に吊るせる額縁ということをコンセプトにしていたので、開発の途中で荒川真さん(荒川技研工業)にデザイン案の確認を依頼。サイズと機能に合う金具として、「BS-30B」を選定してもらった。合わせて「DUO」も、「BS-30B」の形状に合うよう各部の調整を行った。額縁と金具を一体としてデザインしていくことは、とても面白い体験だった。
おかげで「DUO」は、垂直に吊るだけでなく、両面使用や縦に連続して吊る、中空に吊るなども可能な額縁となり、これまでにない額縁として評価をいただいている。〈文/三星安澄〉

三星安澄

三星安澄

MITSUBOSHI DESIGN

美術家・野老朝雄氏に師事。大学卒業と同時に独立し、三星デザインを設立。古本屋「国立本店」の店主や紙専門雑貨店「西荻紙店」などの運営を携わる傍ら、企業のブランディングや商品開発を行ってきた。大学では、紙器やゲーム、クッキースカルプチャーなどを研究している。

https://mitzboshi.com/

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