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全てを柔らかく包み込む光

中森大樹 / 海老塚啓太 / 桝永絵理子

全てを柔らかく包み込む光 ー AATISMO
(撮影/Shinya Sato)

「Aether(エーテル)」とは、近代科学以前に光を伝達する媒質としてくまなく空間を満たしていると考えられていた物質である。その媒質が放つかのような、全てを柔らかく包み込むような光をつくり出すために、吹きガラスでできたシェードの中に半透明の膜を浮かべた。上部にある光源から降り注ぐ光を受け、拡散させることで空間を光で満たす。この照明作品自体が、エーテルという一つの「元素」を体現するのである。
吊り機構に、ARAKAWA GRIPを採用。2022年のサローネサテリテに出展した後、「TIERS GALLERY」で開催された、照明製作を担ったワイ・エス・エムの創業30周年記念展「BEHINDTHE LIGHT」でも展示された。〈文/AATISMO〉

AATISMO

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AATISMOは海老塚啓太(建築家・デザイナー)、中森大樹(工業デザイナー)、桝永絵理子(建築家)の3人によるデザインチーム。 アートとテクノロジー、原初と未来、そして野生の思考と科学的思考の融合を図り、建築・デザイン・アートなど分野を横断した活動を通じて物事の根源的価値を探求している。

https://aatismo.com/

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