50 GRIPS
MILANO DESIGN WEEK
STUDIO BYCOLOR ARAKAWA GRIP
BIBLIOTECA D’ORO

荒川技研⼯業は50周年を迎えました。
1975年に世界に先駆けてワイヤー⾦具の調整機構「ARAKAWA GRIP」を開発し、現在⽇本国内のみならず、世界中の美術館やギャラリー、ショップ等で愛⽤されています。この度、50周年プロジェクト‘50 GRIPS’を通して、国内外の著名建築家やデザイナー、そしてこれからを担う若手クリエイターのインタビューをまとめた書籍が、完成いたしました。

プロジェクトディレクターであるSTUDIO BYCOLOR秋山かおりにより、「触れる機会を増やす」ことを目的としてARAKAWA GRIPで綴じられた書籍 ‘50GRIPS-荒川技研工業と50人のクリエイターがつなぐデザインの可能性’。今年のミラノデザインウィーク期間中に、この書籍の完成を兼ねてARAKAWA GRIPを体感しながら書籍をご覧いただけるライブラリー‘biblioteca d’Oro(黄金のライブラリー)’が誕生します。様々なクリエーションを支えてきたARAKAWAの今までの取組みをご覧いただき、まだ見ぬクリエイターの方々との出会いを期待します。皆様のお越しを心よりお待ちしております。

biblioteca d’Oro

biblioteca d’Oro HOW ARE ARAKAWA GRIP AND YOU CONNECTED?

昨年、2023年にミラノデザインウィーク期間中に行った「Less,Light,Local(we+)」、そして創立記念日を祝して、東京・表参道のTIERS GALLERYで開催した「ubique(吉添裕人)」に続き、ARAKAWAの50周年プロジェクト‘50 GRIPS’は全体ディレクションを行ってきたSTUDIO BYCOLORの秋山かおりによる「biblioteca d’Oro」をもって締めくくられます。

わたしたちの気持ちを
引き上げるものとして

2024年ミラノデザインウィークでの展示タイトルは‘biblioteca d’Oro(黄金のライブラリー)’。荒川技研の50年に及ぶクリエイターとの取組みは、荒川技研工業の歴史そのものです。
GOLDのARAKAWA GRIPで吊ったシートに座り、同じく吊られた書籍をご覧いただくことで、フワリと身体と共に気持ちが引き上げられる様子を体感いただけます。

任意の高さに調整できる製品の機能を全身で感じられるこの展示では、小さなお子様から、背の高い方まで、ちょうど良いことの心地良さをそれぞれが感じ、ゆっくりとご覧いただけることでしょう。‘biblioteca d’Oro’の空間は、インテリアデザイナーの浦田孝典と伊澤真紀により、より一層豊かな時間が過ごせる場へと来場者を誘う仕掛けで構成されます。

色の持つ
コンテクストを考える

ARAKAWA GRIPを知れば知るほど、一般的な金具と異なるということがお分かりになることと思われます。50 GRIPSの50名のクリエイターへのインタビューの中で、世界的に著名な照明デザイナーであるエンツォ・カテッラーニ氏(Catellani & Smith)から「ARAKAWA GRIPは宝石のようなエレガントなテクニカル・パーツの数々」と伺ったのは特に印象的でした。

色や素材により魅力を一層引き出し存在の意味を強めていくSTUDIO BYCOLORとして、50周年を記念し、ARAKAWA GRIPを従来のSILVERからGOLDとすることで、空間の中で静かに上質に、そして主とした存在へと昇華させます。GOLDとNAVYを基調とするグラフィックデザインは、MULTISTANDARDとしても活躍するSdanley Shen(スダンリー・シン)が手掛けています。

クリエイターとの
協創から生まれる
新たなARAKAWA

建築家やインテリアデザイナーにとって身近な存在である荒川技研工業のワイヤーシステム「ARAKAWA GRIP」ですが、実際に手に触れてその魅力を感じられていらっしゃる方々はまだ一部かもしれません。あまり世に知られていないことですが、荒川技研工業の製品ラインナップは多くの建築家やデザイナーの要望に応えることで生み出されてきたもの。

ともにつくることで見たことのない世界を切り拓いてきたのです。そこにはクリエイターの要望を汲み取るコミュニケーションの力、具現化する技術力やアイデア、そして熱意と協創を大切にする創設者の息子三人ならではの三者三様の視点があります。この書籍を通して、人々のイマジネーションを少しでも触発し、新たな表現につながる機会になれば嬉しく思います。

DIRECTION

STUDIO BYCOLOR スタジオ バイカラー

STUDIO BYCOLOR

色や素材の持つ力を効果的に活用するデザイン事務所 STUDIO BYCOLOR 。2013年、秋山かおりにより設立。2002年千葉大学工学部デザイン工学科卒業、オフィス家具メーカー勤務を経て現在に至る。

なぜその色なのか、なぜその素材なのか。デザインの領域が拡がる今、当たり前を問い、私たちの目の前にあるものを一から見直すアプローチで、その足元に眠る時間を掘り起こしながら、より良い方向へものごとを進める。重視するべきはリサーチ・デザイン・リリースの3フェーズ。現場での素材や人々との対話から念入りに行うリサーチ。リサーチから見出した「芯」を実現するためのデザインワークは、メーカーや海外のデザイン事務所で培った経験を活かす。またリリースにおいては作り手・受け取り手の機微を捉えながら丁寧に伝えていく。

iF design Award Gold, DFA アジアデザイン賞ゴールド、DIA Top100、GOOD DESIGN AWARD受賞の他、LEXUS NEW TAKUMI PROJECT2016選定、他。グッドデザイン賞審査員の他、千葉大学、法政大学デザイン工学部にて非常勤講師を務める。近年は素材を切り口に日本のクリエイティビティを海外へ伝える MATERIAL IN TIME を香港をはじめとする国内外で主催。2022年荒川技研工業が運営する TIERS GALLERY にて、 Almach Art Gallery 共同主催の BLACK SERIES のディレクションを務めた他、50周年プロジェクト‘50 GRIPS’全体ディレクションを務める。

https://studiobycolor.com

SPACE
DESIGN

SPACE
DESIGN

TAKANORI URATA 浦田 孝典

TAKANORI URATA

桑沢デザイン研究所卒業。
TYD INC.を経て2010年TAKANORI URATA DESIGN INC.設立建築、インテリアデザイン及び、プロダクトデザインを手がける2014年、アウトドアギアブランド sunsetclimax を設立。ミニマルで美しく優雅なスタイルのデザインを提案している主な受賞歴として、GOOD DESIGN AWARD(日本)、DFA Design for Asia Awards(香港)、iF DESIGN AWARD 2019(ドイツ)、Architecture MasterPrize(アメリカ)、A'design AWARD (イタリア)、International Design Awards (アメリカ)などを受賞。

IZAWA MAKI 伊澤 真紀

IZAWA MAKI

人の暮らしをデザインすること、空間やモノが人にどう作用するかを考え主にインテリア、プロダクト、パッケージのデザインを手がける。見た目の美しさだけではなく、人の心に響く、機能性と美学が融合したものを目指す。

大阪芸術大学芸術学部デザイン学科卒業。
設計施工会社デザイン室勤務後、デザイン事務所を経てmaki izawa design studio設立。
A’ Design Award and Competition Bronze 受賞。

ORGANIZATION

ARAKAWA & Co., Ltd. 荒川技研工業株式会社

荒川技研工業株式会社は、自社で開発した無限の可能性を秘めたワイヤー金具の調整機構「ARAKAWA GRIP」をもとに、建築家やデザイナーとの協働によって次代を拓く新しい価値の創造に挑戦し、多彩な使い方や空間づくりを国内外で展開する。

「ないものを創る」という理念のもとに創業者であり、工学博士の荒川秀夫は、「ないものを創る」という理念を掲げて1973年に会社を立ち上げ、その2年後の1975年に、世界に先駆けてワイヤー金具の調整機構「ARAKAWA GRIP」を開発。この技術を用いたさまざまな用途製品を開発し、製造、販売事業を展開してきた。現在は息子たちがその理念を受け継ぎ、同社を牽引する。長男の創(はじめ)が代表を務め、二男の均(ひとし)が企画・製造を、三男の真(まこと)がマーケティング & セールスプロモーションを担い、「ARAKAWA GRIP」のさらなる可能性を求めて、新しいものづくりに挑む。

新しい物の価値が生まれる場所約500種類という膨大な製品点数があり、その活用方法は無限の可能性を秘めている。どの製品を選んで組み合わせれば、今までにない豊かな空間を生み出せるか。そのためにはまず思いや考えを聞き、実際に製品を前にして可能性を探りながら、そのかたちをともに見つけ出していくことが必要になる。そこで実験や試作に挑む場として、あるいは建築家やデザイナーといったクリエイターの多彩なアイディアが集まり、新しい物の価値を生み出す創造の場をつくろうと、2017 年に東京・表参道に「TIERS(荒川技研工業ショールーム)」は誕生した。創業時からの「ないものを創る」という理念のもと、ここからさらに新しい試みに挑戦し、次代に向けた新しいものづくりのかたちを切り開いていく。

https://www.arakawagrip.co.jp

by ARAKAWAGRIP

ARAKAWA GRIPがクリエーションを支える展示、プロジェクトの総称。2024年ミラノデザインウィークでは、2020年美しい感染症対策のデザイン展として始まったNEW NORMAL NEW STANDARD、関西在住の若手デザイナーの創造性を研鑽するプロジェクトCOMPOSITIONの2つの展示も併せてご覧いただけます。

OVERVIEW

タイトル :
biblioteca d’OroHow are ARAKAWA GRIP and you connected?
期間 :
2024年4⽉15⽇(月)〜20(土)
11時〜19時
⼊場料 :
無料
会場 :
Zona K
(Via Spalato, 11, 20124 Milan,Italy)

CREDIT

主催:
荒川工業技研株式会社
ディレクター:
STUDIO BYCOLOR
クリエイター:
秋山かおり (STUDIO BYCOLOR)
空間デザイナー:
浦田孝典 伊澤真紀
グラフィックデザイナー:
Sdanley Shen (SDANLEY DESIGN WORKS)
協賛:
帝人フロンティア株式会社、安多化粧合板株式会社、
株式会社川島織物セルコン、合同会社ELEMUS